10月30日(日)に開催されました荒牧太郎選手クリニックについてのレポートです。
場所:いしかわ総合スポーツセンター
対象:中学生以上
テーマは「トライアングル」
最初のトレーニングは前日同様、動きながらの3人でのパス交換からスタート。
タッチ数制限を加え、ファーストタッチを動かすことを意識することに加え、パスの距離を5m以上とることと、ファーストタッチをより大きく動かすことがアドバイスされました。
なぜ5mも距離をとるの?なぜファーストタッチを大きく動かすの?
その理由を荒牧選手が細かく伝えてくれました。
ボールを奪われないのには理由がある。
相手がいてもパスが回るのには理由がある。
2つ目のトレーニングは、条件付きの4対1ボール回し
条件は、パスを出した選手は必ず他の辺へ移動すること。
同じ辺に2人いる場合はどちらの人を使うと楽にプレーできるの?
移動中でパスコースがない場合はどうしたらいいの?etc.
技術的な部分とより効果的なプレーを選択するためのアドバイスがありました。
3つ目のトレーニングは3チームでのパス回し。
1チームがディフェンスとなり、他の2チームでパス回しを行う。
ボールを奪われたチームがすぐにディフェンスとなり、他の2チームでパス回しを行わなければならないため、
奪った瞬間での判断力が問われました。
案の定、「どっちにパスするんだっけ?どのチームがディフェンス?」というシーンが多くみられ、荒牧選手からは、「練習への取り組み方や姿勢までコーチに頼るんじゃない。自分でどうにかしてほしい。」といった言葉が伝えられました。
結局試合になれば自分で考え、決断し、プレーを行っていかなければならないのだから、そんなこと周りに頼っていてはサッカーなどできるわけがない。
プレー面以外でも荒牧選手には指導していただきました。
また、ボールを運んでくる選手に対してスペースをあけてあげること、より多くの3角形を作れるようにポジショニングを工夫することのアドバイスがありました。
最初は全くパスが回らなかったグループも後半ではスムーズにパスが回っており、特別な技術を使うわけではなく、
少しの工夫で大きく変化することがわかりました。
最後はゲーム形式3対3+フリーマン
ラインゴールもしくは8本パスが回れば1点というルール。
荒牧選手からは、ラインゴールを奪うために勢い余って壁にぶつかることがないように!と声掛けがあってから試合スタート。
途中でラインゴールを無理やり突破するのではなく、より簡単にゴールするためのアドバイスが荒牧選手から伝えられました。
ポイントは相手の守備をコントロールすること。
相手が前からプレスにくる場合は・・・
相手が引いた場合は・・・
8本パスをつないだら1点というルールを上手く利用し、相手の守備をコントロールすることができれば激しく体をぶつけることなく簡単にゴールが奪えることがわかりました。
参加者のみなさんは、考え続けてプレーした2時間だったので、体よりも頭が疲れた様子でした。
今回のクリニックでの経験が少しでも今後のサッカーやフットサルに活かしてもらえれば嬉しいです。
参加者の皆様ありがとうございました!!
2日間のクリニックを通して荒牧選手から伝えられたことは、特別な技術でもなく派手なプレーでもありませんが、
普段なんとなく行っているプレーに意識を向け、少しの工夫を加えるだけで、とても有効なプレーに変化することがわかりました。
サッカーは頭を使うスポーツ。
無意識でプレーしている状態→意識してプレーする状態→無意識でプレーできる状態
の流れを通してプレーが向上していくことからも、頭を使い、考えてプレーする習慣を身に付けることは、
サッカー、フットサル選手としてはとても重要なこと。
参加者の皆様に少しでもそういった部分が伝わっていれば幸いです。
今回ご参加いただけなかった皆様も、また次回、荒牧選手のクリニックが開催される際は是非ご参加ください。
子どもたちにとっては、きっと素晴らしい経験になると思います。
宜しくお願いいたします。